漢方薬は民間治療に用いられるようなイメージが抱かれていますが、医療機関で処方されるれっきとした治療法のひとつです。
アトピーの症状を誤りなく診断した上で処方された漢方薬であれば、アトピー改善の効果が高いといわれています。
漢方薬には、西洋医学とは異なる独自の考え方があります。
全身状態を示す「証(しょう)」、炎症の有無を示す「陰陽(いんよう)」、体力の質的充実度を示す「虚実(きょじつ)」を判断し、炎症の程度や体質の虚弱に応じた漢方薬を選択します。
漢方薬によるアトピー治療は、湿疹に対する対処療法と体質改善というふたつのアプローチによります。
対処療法は、湿疹や赤み、熱感がひどい場合などに行われるものです。
症状によって処方される漢方薬は異なってきますが、『治頭瘡一方(ちづそういっぽう)』の使用される場面が多くなります。
体質改善は、アトピーが免疫バランスの乱れによって発症するものであるということで、免疫力を調整する漢方薬を用いて体質から改め症状の改善を図ろうというものです。
『小柴胡湯(しょうさいことう)』、『柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)』、『補中益気湯(ほちゅうえっきとう)』が用いられることが多くなります。
体質改善においても、症状によって処方される漢方薬は異なります。
正確な診断がなされ、体質と症状に合った漢方薬が使われれば、アトピーの改善に大きな効果があります。
免疫バランスを崩す原因は人それぞれですので、改善に必要な漢方薬も異なってきます。
体質改善までには時間がかかりますが、じっくりと焦らずに取り組んでいきましょう。
実際に漢方薬の服用を続けると、アレルギー体質が改善されたと同時に風邪をひきにくくなったといったという例も多くあります。